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インターネットEDIに関する弊社の見解と提案
Web型EDIはB2Bには向かない
インターネットEDIの名の下にWeb型EDIシステムが数多く導入されています。
これはシステムを構築・提供する側がすべての面で自動化出来ること、相手側としてどんな小企業でも容易にこのEDIシステムに取り込めること、が大きなメリットといえます。
しかし、ブラウザ端末からインターネットを経由してWebサーバーに会話型にアクセスする、一見先進的なこれらシステムも、相手企業側から見れば、
自社システムと直接繋がらず、今までより手作業が増え、人手が必要となった
ブラウザからインターネットを経由して発注元のWebサーバーに人が会話型対応せねばなりません。 当然、自社の社内システムとは直接繋がらず、ここでも人手の介入もしくは再入力が必要となっています。 双方あいまって経費が余分にかかるようになっている訳です。
複数の異なるシステムが導入されてしまう
発注企業各社の独自仕様・独自画面があまりにも乱立しています。
これではまるで、データ交換初期の1980年頃問題となっていた、 発注企業各社の独自端末を受注企業が導入させたれた”多端末現象”と同様の事柄がまたもや発生している、と言わざるを得ません。
(因みに、多端末現象を止めさせるためにJCA手順が制定され、さらにその仕様の欠けている部分をカバーするために全銀手順が制定されたのでした。)
など、相手企業、特に処理の自動化を望む中堅・大手企業などからは決して歓迎されていないのが実状です。
大部分のEDI業務は基本的にバッチファイル転送で可能です。
バッチファイル転送であれば、送信側・受信側双方とも本来自社システムとの自動連係が容易な筈であり、 それを指向する事は、正確さ、迅速さ、省人化が求められるビジネス世界の要求に適うものです。
自動化が可能な世界であるにも拘わらず、担当者がブラウザ端末を使って、インターネット経由、 相手サーバーと会話型入力しなければならない等、あえて自動化と逆行するようなシステムは 極力避けるべき事柄と言えます。
換言すれば、Web型EDIはB2Cにこそ相応しい方式であり、ごく一部の例外を除けば、 B2Bの世界には不向きな方式であると言えます。
弊社の提案
弊社ではかねてよりエクセル上に作成した注文書等の書類をメール添付で送受するEDI方式を提唱しています。
今ではどんな中小企業でもPCは導入され、メール、PDF、エクセル等のオフィス製品は最小限使えるようになっています。
届いたメールの添付ファイルをダブルクリックすればPDFやエクセルファイルは自動的に開き、そのままプリントすれば紙の形の書類が入手できます。
一方、中堅企業や大企業では同様のことはもちろん出来る上、IT専任者がいるのでエクセル上の各情報をコンピュータ内に自動的に取り込むプログラムも比較的容易に作成出来ます。
以下の表は、EDI用のメディアを比較したものです。
中小企業にも中堅・大企業にも最も受け入れられ易いのが、すべて○の付いたエクセルファイルであることがお判りいただけると思います。
発
注
企
業
側
⇒ ⇒ ⇒
受注企業側の取り扱い
メディア
そのまま
プリント
コンピュータへの
データ自動取込み
中小企業での受信
(IT専任者がいない)
中堅・大企業での受信
(IT専任者がいる)
FAX
○
×
○
○
PDF
○
×(不可能ではないが)
○
○
エクセル
○
○
○
○
CSV
要・帳票化
○
?
○
XML
要・帳票化
○
?
○
以下の図はこの方式を使った発注システムの概念図です。
通常、基幹購買システムからはすべての相手先宛の1バッチ分のCSVファイルがアウトプットされ、これを相手先毎にEXCEL帳票変換しながら相手先毎の各ブックを作成します。全部の作成が終わった後、メールEDIソフトを使って添付ファイル方式で一斉送信して発注終了です。
受注側はEXCELファイルがメール添付されてくるのでそれを開けば発注書の形式となっているので、中小企業等ではそのままプリントすれば紙形式の発注書が入手できるし、大手企業等でシステムに自動取り込みしたい場合は、各セルを直接読むか、一旦CSV変換した後自動投入するかの何れかの方法を取ることができます。
メールEDI概念図
(自動化希望企業では完全自動化が可能)
弊社では上記を実現するため、以下の各種機能を持つソフトウェア群を準備しています。
メールEDIプログラムと業務システムとの自動連携について
弊社では”
MailConnect
”と”
e-エクスプレス
”という2種類のメールEDI用プログラムを準備しています。 前者は通常の市販メールソフトと通信するもの、後者は送信側と受信側双方に導入して暗号化・復号化などより安全で高度なEDIを指向するものです。
両者とも、アプリケーション・プログラム(AP)との間でシンプルで使いやすいインターフェースを規定し、完全自動化接続に必要な 下記2機能を実現しています。
自動実行
相手先からの受信データ到着時、対応するAPの実行コマンドが設定されていれば、当該APが自動実行されます。 また、アプリケーション側で送信すべきデータが出来れば、そのファイルを送信フォルダに入れることにより、当該相手先に自動送信されます。
送受信ファイルの受け渡し
受信フォルダ及び送信フォルダを介して、これら両メールEDIソフトとAP間で送受信ファイルが自動受け渡しされます。
(受信フォルダ及び送信フォルダはWindows配下の通常フォルダです。)
CSVファイルとEXCEL帳票ファイル間の自動変換について
(内容詳細は、
ExcelReportのページ
等をご参照下さい。)
CSV → EXCEL帳票への自動変換(”
EXCELReport送信基本モジュール
”)
通常、基幹システムからはすべての相手先宛の一バッチ分のCSVファイルがアウトプットされ、 これを相手先毎にEXCEL帳票変換しながら相手先毎の各ブックを作成します。 全部の作成が終わった後メールEDIソフトで添付ファイル方式で一斉送信して終了します。
EXCEL帳票 → CSVへの自動変換(”
EXCELReport受信モジュール
”)
上記 a.でEXCEL帳票を受けた相手先が納期情報等を当該セルに入力して送り返(ターンアラウンド)してきた場合、 基幹システムに再投入しやすくするためにCSV変換するのがこのプログラムです。
上記 a.でEXCEL帳票を受けた相手先が大手企業等の場合で、基幹システムに直接投入したい場合、このプログラムを使って CSV変換する事もできます。
(ご参考)
弊社のソフトウェア体系図と各製品の種類と概要 →
http://www.global.co.jp/iep06012.html
インターネットEDIにはメール方式が最もふさわしい →
http://www.global.co.jp/iep06011.html
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